キャリアについてのよしなし

MBAで元エージェントの外資系採用マネージャーがキャリア形成の戦略と定石を解説します 現在は不定期更新

コロナウィルスは採用、特に外資系の採用を止めてしまうのか - 転職マーケット展望(2020年3月)

(4月15日追記:思った以上に継続的にアクセス頂けるためアップデートしました 新型コロナウィルスによる肺炎の影響がいよいよ深刻な様相を呈し始め、各企業への採用活動に影響をおよぼしはじめています。 私の所属する企業(とある外資系メーカー)も例外で…

30代、年収に恵まれている営業事務の方のキャリア相談

今回はひさびさに転職相談をいただいたので回答します。 【相談内容】31歳女性、独身です。上位校とされる私大文系を卒業後、2回の転職をへて今はある大手企業の子会社で営業事務をしています。 今の会社に6年ほど勤めて現在の年収は額面500万円ほど、残業…

大企業からベンチャー・スタートアップへの転職の注意点(サイズ変え転職・2)

前回の続きです。今回はそれなりに発生するであろう、大企業から中小・スタートアップへの転職でありがちな落とし穴について解説します。特にベンチャーっぽい立ち上げ・成長期の会社に興味のある方に見てもらえると幸いです。 このパターンは大企業ならでは…

中小・スタートアップから大企業への転職の注意点(サイズ変え転職・1)

さて今回は「サイズ感の大きく変わる転職は意外と難しい」という話をします。 たとえば企業の従業員数のケタがひとつ変わる、そんなイメージですが、エージェントとして企業の採用担当ときて、数多くの転職を見てきた中で分かった、典型的な失敗パターンをご…

ロバート・ウォルターズ大阪オフィスの評価や案件【現役採用Mgr.が評価】

ロバート・ウォルターズ大阪オフィスについて採用マネージャー的視点から評価したいと思います。(※正式社名はロバート・ウォルターズ・ジャパン。以下ロバート・ウォルターズ) 【目次】 数少ない外資系エージェントの大阪オフィス オフィスの場所 持ってい…

好きな仕事・業界の年収が低いときどうすべきか

ファッションが好き、出版が好き、という具合に特定の業界の中で働くことがモチベーションになる人は少なくありません。 ところが以前のエントリーで書いたように、業界構造はそこで働く人の年収を大きく左右します。 もし自分が大好きな業界が構造的な低年…

不況期に就職・転職すべきか?~不況をやりすごす戦略~

今回は (プロが教える年収アップ戦略④)未来のマーケットバリューに継続投資し、好況時に回収する に関連して、「どうやって個人として不況をやり過ごすか」という戦略について解説します。 上記記事で書いたように、自己投資の成否は投資回収のタイミングに…

日本で社内公募が増える理由、これからは自律的なキャリア形成が必要な時代に?

社内公募は外資だとほとんどの会社が導入しています。日本ではまだそれほど一般的ではないですですが、今後まちがいなくこれが一般化します。 なんで今そんなに一般的じゃないかというと、日本では会社が一人一人の人事の決定権を持っているからです。 社内…

ITのプログラマー・エンジニアはどこに住むべきか

前々回のエントリーでは 給料を上げたいと思うなら、まずは一にも二にも住む場所を変えること そしてそれはソフトウェアなどのイノベーション型産業が集積している場所、日本ならズバリ圧倒的に東京 ということを書きました。 今回はその補足みたいな話です…

(プロが教える年収アップ戦略④)未来のマーケットバリューに継続投資し、好況時に回収する

年収アップ戦略の4回目です。各回の記事こちら↓ 特集:プロが教える年収アップ戦略 (戦略①) 基本的な考え方、年収上がり幅÷投下労力を最大化する (戦略②) GAFAの儲けに乗っかって年収を上げる方法 (戦略③)東京で消耗する価値とは? (戦略⑤)「えっ、私の年収…

(プロが教える年収アップ戦略③)東京で消耗する価値とは?

年収アップ戦略の3回目です。各回の記事はこちら↓ 特集:プロが教える年収アップ戦略 (戦略①) 基本的な考え方、年収上がり幅÷投下労力を最大化する (戦略②) GAFAの儲けに乗っかって年収を上げる方法 (戦略④)未来のマーケットバリューに継続投資し、好況時に…

(コラム)マーケットバリューという言葉が気持ち悪いのは当然、という話

世の中マーケットバリュー(市場価値)という言葉が氾濫していまして、私のサイトでも多分エントリー2回に1回くらいはマーケットバリューって言ってるように思うのですが、この言葉が嫌いな人が一定数います。 こんなサイトを運営しておきながらなんなんで…

英語の市場価値をプロが解説【転職?年収アップ?】

●英語力をつけることでどのくらい転職しやすくなるの?英語力が有利になる職種は?●年収アップにつながるって本当?●AIや通翻訳アプリの精度が上がってきてるけど英語力は無駄にならないの? ・・・現役の外資系採用マネージャーの私がこうした疑問に答えましょ…

自己投資のコツ、どんなスキルに投資するのがおすすめか

今回は市場価値(マーケットバリュー)の上げかた、 特に社会人の自己投資のコツについて、私がリアルオプション自己投資と呼んでいる手法をご紹介します。 【目次】 自己投資の上手な人・下手な人 自己投資のリスク面とは 自己投資の2つのリスク ①環境変化…

転職マーケット展望(2019年12月)、若手である限り当面は売手市場

最新の転職マーケット動向について取り上げます。前回のマーケット動向はこちら。 www.career-yoshinashi.com 直近の転職マーケットはどうなってるでしょうか? 最新の雇用動向は? ではまず最近のニュースから見ていきたいと思います。 日本の景気 雇用に変…

肩書き・出世に興味がない人のための会社選びのポイント

近年の若手・ミレニアル世代(80年代-90年代中盤に生まれた世代)の価値観のトレンドとして昇進やタイトル(肩書き)を重視しなくなっているというのがあります。 一方、「自分の会社を持つ(5%)」「組織のトップに立つ(3%)」「部下を管理する(3%)」と…

日本人にとっての海外MBAの本当の価値、費用回収の現実は?

今回はそこまで需要のなさそうなテーマですが、日本人にとっての海外MBAのリスクと価値について。 私はわざわざ会社を辞めて自腹で留学し(私費留学)ヨーロッパの某国でMBAを取得してるのですが、私自身の実感をもとに個人的視点で書き綴ってみたいと思いま…

コラム・外資系企業の実態

私が今勤めている企業は外資系企業で、プロフィールにもそう書いています。 これは特に外資にいることに優越感を感じているからとかではなく、単に現在外資系に勤めていたり、今後外資で働きたいなと考えている人たちにこのサイトをアピールするのにいいかな…

(プロが教える年収アップ戦略②) GAFAの儲けに乗っかって年収を上げる方法

さて年収アップ戦略の2回目です。今回は具体的な戦略について書いていきたいと思います。 各回の記事はこちら↓ 特集:プロが教える年収アップ戦略 (戦略①) 基本的な考え方、年収上がり幅÷投下労力を最大化する (戦略③)東京で消耗する価値とは? (戦略④)未来…

ワーキングホリデーに行く前にやるべきこと、最低限の英語力はつけてから行きましょう!

今回はワーキングホリデー、いわゆるワーホリについて書きたいと思います。 ワーホリに行く前にやるべきこと、それは・・ 私がMBA取得のため海外留学していた時の話です。 たまたまワーキングホリデーに来ていた20代後半の日本人の女性と知り合いになりま…

本日は更新おやすみします!

こんばんは。 毎週木曜日更新の当サイトですがちょっと本業の採用業務の方が立て込んでいるので今週は一週間スキップします。 ウチは新卒はまだこれからなんですがたまたま中途や社内公募、さらに海外出張なんかが重なってしまってバタバタです。 採用は時々…

短期離職・短期転職を繰り返した人が転職を成功させるには

短期での離職は多くの場合、転職には不利に働きます。しかしそうした不利があっても転職を成功させることはできます。 今の時代、親の介護・ハラスメント・配偶者の転勤などなど、やむなく短期で離職せざるをえないケースも多いはずです。 今日はそうした状…

(プロが教える年収アップ戦略①) 基本的な考え方、年収上がり幅÷投下労力を最大化する

能力的には普通なのに高年収を得ている人はどういう行動をとってきたのか?不況時に就職したのに高年収を得ている人は何が違うのか? こうした問いに応えるべく、今回から連載っぽいかんじで、何回かに分けて、勤め人のための年収アップの方法をお話ししてい…

就職・転職に失敗する理由はさまざま、という話

ロシアの文豪・トルストイの小説「アンナ・カレーニナ」に 「幸せな家族はどれもみな同じようにみえるが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある」 という一文が出てきます。 私はこれを見るたびに就職・転職も同じだなと感じるんですね。 就職・転職に失…

専門家がロバート・ウォルターズの特徴・評判を詳しく解説【外資転職におすすめ】

外資系転職エージェント大手、ロバート・ウォルターズ・ジャパン(以下ロバート・ウォルターズ)を取り上げます。筆者は専門家(採用マネージャー・元エージェント)として150社以上のエージェントと関わったことがあり、プロ視点で同社について解説します。…

トヨタにおける中途採用の拡大と、生え抜きアドバンテージの消失

今日はこういう話をします。ズバリ、 これから生え抜きであることのアドバンテージが消失していくのではないか という話です。 10月3日の日経新聞紙面(※私は紙の新聞派です)にこのような記事が載っていました。(太字は私です) 自動車業界で自動運転など…

いま就職先として銀行を選ぶのはどうなのか、隠れたメリットや今後のキャリアパス

最近こういう相談を受けたのでご紹介します。 「かねてより金融業界に興味があり、晴れてメガバンクの一角での内定を得ました。しかし商業銀行の先行きについてはネガティブな観測が目につきます。銀行への就職についてどう思いますか」 3メガや大手地銀であ…

転職マーケット展望(2019年9月)、転職マーケットはいつまで好調を維持するのか?

少し前から世界の景気、そして転職マーケットに変調の兆しが出てきていますね。 アメリカの経済のファンダメンタルは今のところ好調ですが、一方でサウジの石油施設への攻撃を受けて原油価格が上昇するなど、新たなリスク要因も出てきています。 今朝の日経…

リクナビショックと人材紹介の介在価値(時事ネタ)

いわゆるリクナビショック、つまりリクルートが学生の内定辞退の可能性を予測したデータを企業に販売していた問題が、中途採用にも飛び火しているようです。元エージェントとして少し考察したいと思います。 リクナビの場合、リクルートが顧客企業に応募者(…

ベンチャー転職の注意点・向いている人と向いてない人(ハーバードビジネスレビューから)

今日はベンチャーに向いている人・向いてない人がそれぞれどんな人かを解説します。 私の最初の会社は入社を決めた段階では百数十人の会社でなかななかのベンチャーっぷりでした。また社員2名+バイトのみのスタートアップでバイトしたことがありますし、エ…

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