外資系転職エージェント大手、ロバート・ウォルターズ・ジャパン(以下ロバート・ウォルターズ)を取り上げます。筆者は専門家(採用マネージャー・元エージェント)として150社以上のエージェントと関わったことがあり、プロ視点で同社について解説します。
同社を自分の転職活動のパートナーに選んでいいか迷っている方はぜひ参考にしてください。
端的に結論を知りたい、という方は下記目次の「まとめ」から読んでもらえるとよいと思います。
この記事はこんな方におすすめです
ロバート・ウォルターズがどんな転職エージェントなのか、同社を使うことのメリット&デメリットなどを知りたい方など
【目次】
- どんなエージェント?
- カバーしている業界
- 強みとする年齢ゾーン
- 強みとする領域
- コンサルティングの傾向
- ロバート・ウォルターズの評判
- ロバート・ウォルターズのメリット
- ロバート・ウォルターズのデメリット
- まとめ
- 登録の流れ
※下記概要における数字は同社公式HPおよび 「人材コンサルティング会社&サービス ガイド100選 2018 (日本人材ニュース社)」を出典とし、その他については「キャリアについてのよしなし」の主観的評価によります。
どんなエージェント?
ロバート・ウォルターズは外資系大手3社の中でもおそらく現状は最大手だと思います。
会社名 | ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社 |
---|---|
設立 | 2000年 |
従業員数 | 250人 |
コンサルタント数 |
非公開 |
オフィス所在地 | 東京(渋谷)、大阪(中津・梅田) |
公式 | リンク |
このロバート・ウォルターズ、ヘイズ・スペシャルリクルートメント・ジャパン(以下ヘイズ)、そして以前紹介したマイケル・ペイジの3社で日本における外資系エージェント3強かなと思います。
カバーしている業界
メーカー | ◯(製造業・化学など基本的に全て) |
---|---|
IT・通信 | ◯ |
金融・コンサル | ◯ |
ヘルスケア | ◯ |
消費財・サービス | ◯ |
大手らしく、ほとんどあらゆる業界・職種をやってます。金融・ヘルスケアといった昔から外資が強い業界はもちろん、メーカー・IT・ソフトウェア・消費財・コンサル・サービスなどなんでもというかんじです。
やってないのは工場オペレーターとかの、基本的にどの会社でも英語力は求められないような職種です(リクルートやDODA(パーソルキャリア)はこのあたりの職種もカバーしています)。
強みとする年齢ゾーン
【ロバート・ウォルターズの強みとする年齢ゾーンチャート】
ロバート・ウォルターズは20代〜50代まで幅広く対応しているエージェントです。同じく外資に強いJACリクルートメントなどは比較的高めの年齢帯(30代以上)によりフォーカスしている感じですが、ロバート・ウォルターズはもう少しまんべんなく展開している印象です。
私(外資系採用マネージャー)も特にバイリンガルの若手を採用したいときは真っ先に声をかけるのがここです。逆に管理職系だとJACを優先するときもあります。
強みとする領域
ロバート・ウォルターズは、
・外資系企業全般
・人事総務・秘書・経理といったバックオフィス全般
といった領域を強みとしています。個人的にはコテコテの泥臭い営業の転職支援はそんなに強い印象がないですね。
コンサルティングの傾向
ロバートウォルターズのコンサルティングの傾向を見てみましょう。
ここは基本的にキャリアアドバイザーのお給与に占めるインセンティブ割合の高さもあって、わりと押しが強い印象があります。ただその分かなり年収交渉は強いですね。
また案件は結構多いです。特に登録して最初の1〜2週間の求人量・スピード感は業界随一だと思います。ここのスピード感はいつも本当に感心しますね。
ロバート・ウォルターズの評判
外資系に強い、案件が多い、応募者の扱いがラフといった口コミが見られました。
ロバート・ウォルターズよりまたヘッドハントの話があった。 転職はエネルギーを使う。 今日も良いことがあればいいなあと思う。 Have a nice day!
— TOCCHI (@tocchiclub) June 23, 2019
いえ、少しでもお役に立てれば何よりです!
— MM (@matsuyoinikki) August 14, 2018
マイケル・ペイジとロバート・ウォルターズは事前に職務経歴書(日英)を出して、それと企業の要望をマッチングさせるので効率が良い印象です。
ただ職務経歴書を書くのがかなり大変だったので、今月中に転職が決まればコツを記事に書きたいと思います‥
全然問題ないです!
— MM (@matsuyoinikki) August 14, 2018
今回の企業はJACリクルートメントで、他はロバート・ウォルターズとマイケル・ペイジを使っています。
3社とも持って来てくれる案件はほぼ同じですが、ロバート・ウォルターズが1番企業とのコミュニケーションをしてて、フォローアップも丁寧な印象を持っています!
マイケルページ、コンコード、JACさんにお世話になりましたが、どこも凄く親身にしてくださいました。
— kensho (@kenshoprof) September 28, 2018
自分の周りではロバートウォルターズと進めている方が多かったですね。
外資系企業への転職目指している人で英文職務経歴書作る人は、リクナビやdodaのテンプレートは参考にしないほうがいい。
— Yuki@マレーシア採用担当🇲🇾 (@Yuki_ITrecruit) January 26, 2020
理由はこの2社は外資に強くないから。
参考にするならロバートウォルターズのHPがオススメ。
職種別テンプレートも用意されています。#転職https://t.co/BCSRJ8G11U
ロバート・ウォルターズのメリット
独占案件がそこそこある
ここの良いところの一つが、日系におけるリクルートの場合と同じで、外資系エージェント最大手ゆえにチラホラ独占案件を持っている点です。
人事の立場からすると、事業戦略に関わるような気密性の高い求人はエージェントを1社か2社に絞って出すことがあるのですが、最大手だとそういう独占案件が回ってきやすいんですね。
そんな大きな業界でもないのであまりこのあたりについての正確なリサーチがないのですが、単純な従業員比較でいうとこんな感じです。
ロバート・ウォルターズ 250人
ヘイズ 200人
マイケル・ペイジ 180人
コンサルタントの専門知識レベルは高め
ピンキリではありますが、各コンサルタントが自分の専門領域について結構勉強しており、若くてもそこそこ詳しい印象があります。各コンサルタントへのトレーニング体制もわりとしっかりしているようです。
職歴に自信のない人も利用できる
またロバート・ウォルターズ派遣・紹介予定派遣・契約社員の紹介もやってます。
英語力はあるけどあまりしっかりした職歴がなく、正社員での就業が難しい場合はここなどで契約社員ポジションを探すのが良いでしょう。外資も人員管理(ヘッドカウント)の兼ね合いで結構契約社員の募集を出します。経験積めばその後正社員への道もひらけます。
ロバート・ウォルターズのデメリット
ある程度英語が話せないとつらい
一部のコンサルタントは日本語の話せない外国人コンサルタントです。
英語にそこまで自信がなくて外資狙いならJACリクルートメントやリクルートエージェントがおすすめです。JACは外資に強いですが、こちらは基本的に日本人コンサルタントが担当につきます。
複数のコンサルタントと会話する必要がある
リクルートエージェントなどと違い、企業ごとの担当者と個別にやりとりする形になります。そのため募集先が増えると数名のコンサルタントと連絡をとる必要があり、人によっては多少煩わしいかもしれません。
この点は他の外資系エージェントやJACも同じです。
もし1人の担当者とじっくり活動したいならリクルートエージェントがおすすめです。
まとめ
ポイントをまとめてみました。
- 外資系エージェント最大手でほぼ全業界・全年齢帯をカバーしている。
- 交渉力が高いが、押しもつよい傾向。
- 案件量も多めで、特に短期スピード重視。
- 独占案件もある
- 活用には一定の英会話力が必要
とにかく案件が多いですし、外資系を狙っていきたい人、転職活動にあまり時間をかけたくない人なら第一選択にしてもいいと思います。持ってる求人案件の魅力度は随一といっていいです(私も過去に登録して良いオファーを得ました)。
一方でマイペースに活動したい人・英会話の不安が大きい人・複数のコンサルタントとのやりとりが苦痛な人には他のエージェントの方が良いケースもあるかもしれません。
登録の流れ
下記リンクから登録できます。
こちらは簡易登録フォームというのを用意しているので登録は楽ですね。
このフォームだけなら1分で終わると思います。
※同社の大阪オフィスについてのエージェント評はこちら。