短期での離職は多くの場合、転職には不利に働きます。しかしそうした不利があっても転職を成功させることはできます。
今の時代、親の介護・ハラスメント・配偶者の転勤などなど、やむなく短期で離職せざるをえないケースも多いはずです。
今日はそうした状況で転職を成功させるための方法をご紹介したいと思います。
②短期離職・短期転職を繰り返した人が転職を成功させるには
③たとえ短期でも辞めた方が良いケース、残った方がいいケース
④転職活動で退職すべきか留まるべきかの判断の仕方
そもそもどれくらいの短期離職だと不利になるのか
まずどれくらいの期間で転職をすると短期転職とみなされてしまうのか、またどれくらい短期転職を重ねていると不利になるのかについては以前書いたエントリーをご覧ください。
この記事にもあるように、一般的には3年を下回る期間で転職をするとやや短いとみなされることが多いです。ただし、これは業界・職種・住んでいる土地などによって変わってきます。
また、20代や30代であれば、1〜2回の短期転職であればあまり不利になりません。逆に言うと、3年を下回る期間での転職を4回も5回もしてしまったりすると市場価値に悪影響をおよぼし、転職活動が難しくなってくる可能性が高いです。
ではもし短期離職を何度も繰り返したことによる悪影響が出てきた時、どうすれば転職活動を成功させることができるでしょうか?
短期離職の不利を覆すには、まずはエージェントを活用する
まず求人広告を使っての転職は、短期離職を繰り返した人だと少々不利に働きます。広告の場合応募してくる人数が多くなるため、転職回数などの表面的な情報で書類選考してしまう人事が多いためです。
その点エージェントの場合、エージェントの担当者が「この人はいける!」と思った場合、
- その人の持つユニークなスキルを人事にアピール
- 短期転職が重なってしまった理由を上手に説明し面接にこぎつけられるように採用担当者を説得
といった手段を駆使して書類通過率を上げてくれることがあります。
次にどんなエージェントを選ぶべきでしょうか。大手は諦めて小さいエージェントを選ぶことです。特に上述したような「不利を覆すための動き」は登録者確保に四苦八苦している小規模なエージェントの方が熱心にやってくれる傾向にあります。
逆に大規模なエージェントは比較的簡単に転職決定までこぎつけられる、きれいな経歴の人を優先する傾向があるため、短期離職が続いてしまった人はあまり注力されなかったりそもそも登録できなかったりします。(ご紹介できる求人がありません、ってやつですね)
イメージとしては数人〜数十人でやっているところ望ましいでしょう。
さらに小規模エージェントの中でも、特に業界職種特化型のエージェントを使うのが良いです。業界・職種特化型のエージェントはその領域に対する知識が大手エージェントよりも詳しいため、大手だと見逃されてしまうような強みを見出してもらうことがあります。
ハローワークを見てみる
さてそうした小さいエージェントにさえ匙を投げられてしまうような場合はどうしたらいいでしょうか。この場合、ハローワークに行くのも手だと思います。ハローワークで募集している企業というのは求人広告やエージェントにお金を払えない中小零細企業が非常に多いです。その分採用に苦労していることが多く、多少の短期離職にも色を目をつぶってくれる傾向にあります。
多くの場合給与面等には期待できないことが多いですが、特にすでに退職している場合、離職期間が長期化すると市場価値が毀損する傾向にあります。
状況によってはなりふり構わずハローワーク経由で中小企業に身を移し、数年年がんばって「履歴書の見栄え」をきれいにしたあとで次のステージで条件アップを狙いに行く。
そうした中長期的にキャリアをリカバリーさせる戦略を立てることも必要でしょう。