「外資系 転職エージェント」といったキーワードで検索するとたくさんのエージェントが表示されて、結局どこがいいんだ・・と迷ってしまうと思います。
そこで、私(プロフィール)の外資系採用マネージャー&元エージェントとして培った経験をもとに、おすすめ転職エージェントを比較しました。あくまで私といういち専門家による主観的なレビューですが、過去たくさんの人にこれからお伝えするエージェントをお勧めし、とても良かったというふうに言ってもらえています。
あくまで個人的なおすすめベースなので、たとえば大手の1社であるDODAなんかは入っていません。利害は関係なしに自分が本当にお勧めできるところを紹介しています(私のエージェントを紹介する時のスタンスについてはこちらをご参照ください)。
また、
●自分の年齢に合った転職エージェントはどこ?
●英語に自信がなくても活用できるエージェントは?
●とにかく年収アップを目指したいときに有効なエージェントは?
といった個別ケースに応じたおすすめ登録パターンもまとめています。ここだけ知りたい方は目次から「具体的なおすすめ登録パターン」に飛んでいただければとおもいます。
【目次】
おすすめエージェント6社
今回比較対象とするエージェントは下記6社です。私の経験上、この6社は基本的にどこもちゃんと力のあるエージェントですし、たくさんの外資系案件を抱えています。
リクルートエージェント【→解説はこちら】
ロバート・ウォルターズ【→解説はこちら】
JACリクルートメント(以下JAC)【→解説はこちら】
ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント(以下ヘイズ)【→解説はこちら】
マイケルペイジ・ジャパン【→解説はこちら】
エンワールド・ジャパン【→解説はこちら】
ただどうしても社風との相性や、担当者の当たり・外れは出てくるのでその点は要注意ですね。では各社の得意・不得意とする年齢帯を比較してみましょう。
得意な年齢層と、活用に必要な英語力
各社の強みとする年齢と、活用するためにどの程度の英語力が必要かを表にしてみました。
この表は私の独自調査にもとづいて強みの年齢帯が何歳くらいかを表したもので、色がついてないゾーンでも求人が全くないわけではありません。
まとめるとこんな感じです。
- リクルートエージェントが一番若手〜中堅に特化している
- ロバート・ウォルターズ、ヘイズ、マイケルペイジの3社はいずれも若手〜シニアまでカバー
- エンワールドとJACが30代以上に強み
- リクルートエージェントとJACは日本人コンサルタントメインなので、初級レベルの英語力でも活用しやすい
コンサルティングスタイルの比較
会社によってコンサルティングや案件紹介の仕方には一定の傾向があります。これは会社によって評価・インセンティブ制度に違いがあるためです。
たとえばインセンティブ割合の大きい会社は、交渉力が強いですがその分こちらへも強く案件をプッシュしてくる傾向があります。こうした傾向をまとめたのが下記のチャートです。
横軸が条件・給与交渉の交渉力の強さと、こちらの希望尊重度、縦軸が案件紹介のスタンスです。
基本的に大手であれば、そこに良いエージェント・悪いエージェントはありません。自分に合うエージェント・合わないエージェントがあるだけです。したがって自分に合うエージェントを選ぶことが転職成功のカギです。
比較ポイントのまとめ
改めてポイントをまとめるとこうです。
若手を得意とするのはリクルートエージェントやロバート・ウォルターズ、ヘイズ
中堅・管理職ならエンワールドやJAC
年収アップならヘイズやJAC、ロバートウォルターズ
ではこれらを踏まえて、おすすめエージェント登録方法を、以下の3パターンに分けて考えてみましょう。
①若手(35歳くらいまで)
②中堅・管理職
③英語に自信がない・初めて外資系にチャレンジする場合
具体的なおすすめ登録パターンはこれ
先にお伝えしておくと、どうしても担当者との相性はでてきますので、基本的に複数のエージェントに登録してリスクヘッジする方がよいです。また複数登録しておくとセカンドオピニオンを得ることもできます。
ただし多すぎるとこちらの負担が大きいので、私は基本的に2~3社、離職中で時間があるならプラス1社といった登録をお勧めしています。
→リンク:求人カバレッジ
①若手(35歳くらいまで)
若手で2社登録するならロバート・ウォルターズ+リクルートエージェントの組み合わせほぼ一択かなと思います。自分も20代の転職のときにこのパターンで動きました。
この両者はコンサルティングスタイルも割と逆ですし、キャリアについて相談しやすいリクルート+外資系に太いパイプを持つロバート・ウォルターズで補完する感じで使うことができます。組み合わせとして相性がいいんですよね。
とくに30代前半くらいの経理だと、結婚・育児といったライフイベントと経理財務の専門家としてのキャリアパスをどう両立するか、といった悩みが出てくるころですし、リクルートで日本人コンサルタント相手に相談できるのは良いと思いますね。
また日系エージェント最大手+外資系エージェント最大手ということでいずれも独占案件が多くあるのが特徴です。
中堅・管理職
中堅(35歳以上めやす)・管理職層ならまずはJAC、これにエンワールドかロバートウォルターズ(もしくはその両方)を組み合わせるといいのではないでしょうか。
JACは基本的に日本人コンサルタントなので、やはりロバート・ウォルターズと組み合わせることでキャリアについて日本人相手に相談しつつ、ロバート・ウォルターズの外資コネクションを利用するという補完関係をつくることができておすすめです。
またエンワールドも中堅・シニアにつよく、適度にバランスのとれたコンサルティングスタイルや平均的なコンサルタントのクオリティが高いので個人的におすすめです。また同社は特に金融系に強いので、金融業界ならエンワールドは良いと思います。
英語に自信がない・初めて外資系にチャレンジする
英語に自信がない場合、日本人コンサルタントが大半を占める会社を選びましょう。この点リクルートエージェントとJACは基本的に日本人ばかりなので安心ですね。この2社は英語力初級~中級程度でもエントリーできる外資系案件をたくさん抱えています。
外資系エージェントやエンワールドは外国人エージェントの割合が大きいのでやや大変かもしれません。
とにかく年収アップをめざしたい場合
年収アップを最優先にするなら、ヘイズとJACをおすすめします。ヘイズは交渉力が強いコンサルタントが多く、頼むと喜んで交渉してくれます(じつは頼まなくても交渉しているケースも多々)。JACもやはり割と交渉力強めなのと、マネージャークラス案件を多く持っているので結果的に年収アップにつながった、ということが多いですね。
このほかでいうとマイケルペイジも年収交渉に強い印象があります。おそらく会社自体がそういう方針なんでしょうね。
リクルートエージェントが合わない!
リクルートは最大手ゆえに日系エージェントなんだけど外資系企業を多く持ち、若手も対応できるという独自ポジションを築いています。それだけにリクルートの担当者と相性が合わないとちょっと問題です。
そういうときは実はカスタマーサービスに電話をして担当変更依頼をすると対応してくれます(あまりに乱発するとモンスターカスタマー扱いされると思うのでほどほどに)。
また、ISSコンサルティングは外資系に特化したエージェントですがコンサルタントは日本人中心なのでリクルートの代替っぽく使えます。ほかにDODAなんかもある程度外資系案件を抱えているので、そういうところを使う手もありますね。管理部門であればMS-Japanもぼちぼち外資系案件があります。
この記事がお役にたてば幸いです。よい転職を(^^)