キャリアについてのよしなし

MBAで元エージェントの外資系採用マネージャーがキャリア形成の戦略と定石を解説します 現在は不定期更新

専門家がリクルートエージェントの特徴を詳しく解説しました

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今回は大手転職エージェント(人材紹介会社)の、リクルートエージェントを取り上げます。同社を自分の転職活動のパートナーに選んでいいか迷っている方はぜひ参考にしてください。

端的に結論を知りたい、という方は下記目次の「まとめ」から読んでもらえるとよいと思います。

この記事はこんな方におすすめです

リクルートエージェントがどんな転職エージェントなのか、同社を使うことのメリット&デメリットなどを知りたい方など

だいたい転職関係のブログだと「リクルートエージェントはお勧めです!登録しましょう!以上!」みたいな内容が多い気がするので、採用マネージャーとしての目線から逆にリクルートエージェントを使わない方が良いケースについてもお伝えしたいと思います。

 

【目次】

 

どんなエージェント?

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そんなわけで業界内で先陣を切って新しい取り組みをするのもここであることが多いですね。例えば現在多くのエージェントで取り入れられている、企業担当とキャリアアドバイザーを別の別の人間が担当すると言う、いわゆる分業制はここが始めたやり方です。

 

その後はDODA・パソナキャリアなんかにも広がりました。業界3位のJACは一時期分業性で、途中から両面性に戻しましたね。

リクルートのプロフィールを見てみましょう。

会社名 株式会社リクルート
設立 1977年
従業員数

15,807人(2021年4月1日現在 / アルバイト・パート含)

※うち、エージェント部門は4000人より少し少ない程度だと思われます

コンサルタント数

非公開

オフィス所在地

東京、大阪、名古屋、札幌、仙台、宇都宮、さいたま、千葉、

西東京、横浜、静岡、京都、神戸、岡山、広島、福岡

公式 リンク

ここは売上・従業員規模でもダントツの1位ですし、設立もこの業界ではもっとも古い部類です。転職エージェント業界における総合デパートというべき存在でしょう。

ここの人たちと話すと感じるのですがやはり最大手だけに業界全体の方向性や慣習を作っていこうと言う気概が強いですね。

カバーしている業界

メーカー ◯(製造業・化学など基本的に全て)
IT・通信
金融・コンサル
ヘルスケア
消費財・サービス

幅広くほぼすべての業界・職種に対応しています。JACなどと違って、こちらは工場のオペレーター職などにも対応しており、極めて全方位的なエージェントです。

なお医師についてはは別にリクルートドクターズキャリアという会社があってそちらが担当しています。

強みとする年齢ゾーン

【リクルートエージェントの強みとする年齢ゾーンチャート】

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リクルートエージェントは20代〜50代まで幅広く対応しているエージェントです。ただし外資狙いの場合、30代半ば以降の方はロバート・ウォルターズやJACの方がお勧めです(端的にいってあのあたりの半専業エージェントの方が強いです)

強みとする領域

特に若手の転職支援に、業界問わず極めて強いです。ほかに若手に強い会社といえばDODAがありますが、就活におけるリクナビで培った知名度もあってリクルートの方が一歩上の印象があります。2000年代、私がエージェント業界にいたころはリクルートエージェントはおおむねDODA人材紹介の倍くらいの売上規模があったと記憶しているのですが、今はどうでしょうか。

コンサルティングの傾向

リクルートエージェントのコンサルティングの傾向を見てみましょう。

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リクルートエージェントは分業制であるが故に、様々な求人をフラットに紹介してくれる傾向があります。両面制の場合、なるべく自分の担当している求人で決めたいと言う心理的なインセンティブが働きますので。


またリクルートエージェントは、オープンワークなどの書き込みを見てもわかりますが、基本給の比率が高い上にその基本給金の金額自体も高いです。なので、エージェントの人たち一人一人が割と満たされている感じで、なんというか心理的にゆとりがある感じのコンサルティングをしてきます。笑

 

私も元同僚が何人かここに勤めていますが、いわく「受容と共感」をモットーにしているんだそうです。なので、無理矢理特内定先に押し込まれるみたいなことが少ないとみて良いでしょう。はじめての転職の時はこういうエージェントを選びたいですね。

リクルートエージェントのメリット

担当者にかかわらず一定のサービスクオリティを維持している

ここは最大手だけあって業界随一のシステム投資を行っていますそのためシステムだけである程度精度の高いマッチングができると言うのが大きな強みになっています。


なので一人一人が強い営業力を持てるように採用に注力する一方で逆に誰が担当しても一定の売り上げ金額を出せるような仕組み作りを熱心にやっている印象があります。これはリクルートグループ全般に感じることですが。

 

拠点(支店)が多く、直接会って面談しやすい

やはり最大手ということで、日本全国あちこちに拠点を構えています。以下が各拠点所在地(カッコ内は最寄駅)です。

  • 東京本社(東京駅・京橋駅)
  • 北海道(札幌駅)
  • 仙台(仙台駅・あおば通駅)
  • 宇都宮(宇都宮駅)
  • さいたま(大宮駅)
  • 千葉(千葉駅)
  • 西東京(立川駅)
  • 横浜(横浜駅)
  • 静岡(静岡駅)
  • 名古屋(名古屋駅)
  • 京都(烏丸駅・四条駅)
  • 大阪(大阪駅・梅田駅)
  • 神戸(三宮駅)
  • 岡山(岡山駅)
  • 広島(広島電鉄 八丁堀電停)
  • 福岡(天神駅・赤坂駅・西鉄福岡駅)

エージェントは直接会わずとも電話面談やメールのやりとりだけでも利用できますが、やはり直接会うと担当アドバイザーの人柄もつかみやすいですし、メリットもありますね。その意味で全国あちこちをカバーしているのはアドバンテージかなと思います。

 

求人のバラエティは意外と広い

最大手なのでまあ当然ですが求人数も業界で最も多いです。ここは20代から30代といった比較的若く人数的にもボリュームのある道をメインターゲットとしている印象がありますが、40代以上の中堅シニア向けの求人もなんだかんだでかなりあります。また外資系企業の求人・バイリンガル求人については特化した強いエージェントが何社かありますが、意外とリクルートエージェントも結構な数持っています。


さらにリクルート独占でやっている求人も多いです。

 

ここは自社でリクナビネクストと言う中途採用広告媒体を持っているため広告と人材紹介を組み合わせて、リクルート独占で取り扱うような提案を結構してくるんですね。これは企業にとってはリクルートだけを相手にすればよいので楽だったりします。

特に大手企業の第二新卒系の求人がここの独占になっていることがままあります。

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リクルートエージェントのデメリット

そんなこんなで、たしかに多くの人におすすめできるエージェントなんですが、逆に「リクルートエージェントはやめた方がいいかもね」というケースもあります。


それは前回も書いたような、求人もその対象となる候補者も両方少ない、「一期一会型の採用」になりそうな場合です。具体的には、
①エグゼクティブ級の人がエグゼクティブ級の求人を探すとき
②限られた範囲でしか募集していないポジションを探す場合
の2つ。


どういうことかというと、ここは上記で書いたように「分業制」かつ「仕組みで回す」会社なので前回書いたような案件のグリップが弱い印象があり、世の中に応募できそうな案件が少なそうな時は、貴重な応募を任せるには多少不安を感じるのです。


(グリップについては以下記事を参照)

www.career-yoshinashi.com


分業制がそもそも数をさばくことに最適化したモデルになってますし、上述したように「仕組みで回す」感じなので、一個一個の案件にあまり深入りしない(できない)ようになっているような感じがします。


※ただし同じリクルートでもリクルートエグゼクティブエージェントの方は両面性でやっていてスタイルも大分異なります

 

案件のグリップが弱いというのは求人を出す企業側にとっても不安材料なので、私の知る限り「一番大事な案件はリクルートには出さない」といっている会社は少なからず存在します。


特に40代以上であればリクルートエージェントだけでなく、各領域に特化したタイプのエージェントなんかも組み合わせて転職活動した方が良いと思います。

 

→公式サイト:【リクルートエージェント】

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