キャリアについてのよしなし

元エージェントの外資系採用マネージャーがキャリア形成のセオリーを解説します 毎週木曜を含む週1〜2回更新

エージェント評:リクルートエージェント(ここへの登録がお勧めできないケースも)

元エージェントの人による、エージェント評の第2回目です。いきなり今回は一番の大物(?)、リクルートエージェントです。


だいたい転職関係のブログだと「リクルートエージェントはお勧めです!登録しましょう!以上!」みたいな内容が多い気がするので、採用マネージャーとしての目線から逆にリクルートエージェントを使わない方が良いケースについてもお伝えしたいと思います。

 

【目次】

 

どんなエージェント?

さてリクルートエージェントは泣く子も黙る最大手の転職エージェントです。笑


ここの人たちと話すと感じるのですがやはり最大手だけに業界全体の方向性や慣習を作っていこうと言う気概が強い。


そんなわけで業界内で先陣を切って新しい取り組みをするのもここであることが多いですね。例えば現在多くのエージェントで取り入れられている、企業担当とキャリアアドバイザーを別の別の人間が担当すると言う、いわゆる分業制はここが始めたやり方です。

 

その後はDODA・パソナキャリアなんかにも広がりました。業界3位のJACは一時期分業性で、途中から両面性に戻しましたね。


社風やスタンス

さてリクルートエージェントは分業制であるが故に、様々な求人をフラットに紹介してくれる傾向があります。両面制の場合、なるべく自分の担当している求人で決めたいと言う心理的なインセンティブが働きますので。


またリクルートエージェントは、オープンワークの書き込みを見てもわかりますが、基本給の比率が高い上にその基本給金の金額自体も高いです。なので、エージェントの人たち一人一人が割と満たされている感じで、なんというか心理的にゆとりがある感じのコンサルティングをしてきます。笑

 

私も元同僚が何人かここに勤めていますが、いわく「受容と共感」をモットーにしているんだそうです。なので、無理矢理特内定先に押し込まれるみたいなことが少ないとみて良いでしょう。


しくみで回す会社

ここは最大手だけあって業界随一のシステム投資を行っていますそのためシステムだけである程度精度の高いマッチングができると言うのが大きな強みになっています。


なので一人一人が強い営業力を持てるように採用に注力する一方で逆に誰が担当しても一定の売り上げ金額を出せるような仕組み作りを熱心にやっている印象があります。これはリクルートグループ全般に感じることですが。


求人のバラエティは意外と広い

最大手なのでまあ当然ですが求人数も業界で最も多いです。ここは20代から30代といった比較的若く人数的にもボリュームのある道をメインターゲットとしている印象がありますが、40代以上の中堅シニア向けの求人もなんだかんだでかなりあります。また外資系企業の求人・バイリンガル求人については特化した強いエージェントが何社かありますが、意外とリクルートエージェントも結構な数持っています。


さらにリクルート独占でやっている求人も多いです。

ここは自社でリクナビネクストと言う中途採用広告媒体を持っているため広告と人材紹介を組み合わせて、リクルート独占で取り扱うような提案を結構してくるんですね。これは企業にとってはリクルートだけを相手にすればよいので楽だったりします。

特に大手企業の第二新卒系の求人がここの独占になっていることがままあります。

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リクルートエージェントがおすすめできないケース

そんなこんなで、たしかに多くの人におすすめできるエージェントなんですが、逆に「リクルートエージェントはやめた方がいいかもね」というケースもあります。


それは前回も書いたような、求人もその対象となる候補者も両方少ない、「一期一会型の採用」になりそうな場合です。具体的には、
①エグゼクティブ級の人がエグゼクティブ級の求人を探すとき
②限られた範囲でしか募集していないポジションを探す場合
の2つ。


どういうことかというと、ここは上記で書いたように「分業制」かつ「仕組みで回す」会社なので前回書いたような案件のグリップが弱い印象があり、世の中に応募できそうな案件が少なそうな時は、貴重な応募を任せるには多少不安を感じるのです。


(グリップについては以下記事を参照)

www.career-yoshinashi.com


分業制がそもそも数をさばくことに最適化したモデルになってますし、上述したように「仕組みで回す」感じなので、一個一個の案件にあまり深入りしない(できない)ようになっているような感じがします。


※ただし同じリクルートでもリクルートエグゼクティブエージェントの方は両面性でやっていてスタイルも大分異なります


なんだかんだで持ってない求人もある

案件のグリップが弱いというのは求人を出す企業側にとっても不安材料なので、私の知る限り「一番大事な案件はリクルートには出さない」といっている会社は少なからず存在します。


特に40代以上であればリクルートエージェントだけでなく、各領域に特化したタイプのエージェントなんかも組み合わせて転職活動した方が良いと思います。

 

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