外資系転職エージェント大手、ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン(以下ヘイズ)を解説します。同社に登録しようかどうかを迷っている方はぜひ参考にしてください。端的に結論を知りたい、という方は下記目次の「まとめ」から読んでもらえればと思います。
この記事はこんな方におすすめです
ヘイズがどんな転職エージェントなのか、同社を使うことのメリット&デメリットなどを知りたい方など
【目次】
※下記概要における数字は同社公式HPおよび 「人材コンサルティング会社&サービス ガイド100選 2018 (日本人材ニュース社)」を出典とし、その他については「キャリアについてのよしなし」の主観的評価によります。
どんなエージェント?
ヘイズは数多ある外資系転職エージェントの中で、規模的にはおそらく2番手に位置する会社です。
会社名 | ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社 |
---|---|
設立 | 2001年 |
従業員数 | 200人 |
コンサルタント数 |
不明 |
オフィス所在地 | 東京(六本木)、横浜、大阪(梅田) |
公式 | リンク |
2001年設立というのは最近に感じられるかもしれませんが、この業界は比較的新しい会社が多く、特に外資系のエージェントの中ではむしろ古いほうですね。ロバート・ウォルターズは2000年、マイケル・ペイジも2001年です。この2000年代初頭は外資エージェントの参入ラッシュでしたね。
イギリス発祥のエージェントで、もともと倉庫運用会社として設立されたというユニークなバックグラウンドを持ちます。ロンドンにヘイズ・ガレリアというヘイズの創業者に由来する名称のこじゃれたショッピングモールがあったりします。
(出典:Wikipedia)
カバーしている業界
メーカー | ◯ |
---|---|
IT・通信 | ◯ |
金融・コンサル | ◯ |
ヘルスケア | ◯ |
消費財・サービス | ◯ |
こちらもロバート・ウォルターズなどと同じく、全業種をカバーしています。
グローバル人材やハイスキル・幹部クラス人材に強いとうたっている会社ですが、特にロバート・ウォルターズやマイケル・ペイジと大きな違いは感じないですね。
強みとする年齢ゾーン
【ヘイズの強みとする年齢ゾーンチャート】
年齢帯も広くやっています。この点も言ってしまえばロバート・ウォルターズとかと同じです。ロバート・ウォルターズとヘイズの2社は言ってしまえばコンサルティングスタイルとオフィスのロケーションが若干違うだけなので、もうその点で選んでしまっても良いと思います。
強みとする領域
基本的にホワイトカラー系のあらゆる職種をカバーしています。具体的には経理・財務、人事・総務・法務、IT関連、メディカル関連専門職、営業、サプライチェーン・ロジスティクス関連、金融専門職など。
コンサルティングの傾向
ヘイズのコンサルティングの傾向を見てみましょう。
私の印象ではここは全エージェントの中でも屈指のプッシュの強さだと思います。これは言い換えるとものすごく交渉力が高いということです。とにかく外資で年収アップ転職をしたいという方ならもう一択という感じです。
私(外資系採用担当)からするとここはとにかくプッシュしてくるので求人依頼にちょっと気が重くなります(笑)。
ヘイズのメリット
年収交渉に強い
上述したとおり、ここは伝統的に極めて強い交渉力を誇ります。かなりコンサルタント一人一人のKPI管理が徹底しているらしく、数字をあげられないコンサルタントは強いプレッシャーにさらされるようです。他の外資系大手も多かれ少なかれそういう要素はあるのですが、ここはその中でも一番そういう話を聞きます。
また交渉力が強いというのは年収交渉だけでなく入社日やその他の付帯条件を交渉する際にも役立ちます。
ヘイズのデメリット
強い意志が必要
とにかく応募や内定承諾を熱烈にお勧めしてくる人が多いので、自分の意思は強く持っていた方がいいでしょう。気が弱かったり、決断力に自信のない方にはおすすめしません。上述したようにこれは交渉力との裏返しな面があるので、プッシュが強い=悪いというわけではないです。
この点不安な方ならJACリクルートメントやリクルートエージェントの方が良いと思います。
まとめ
ポイントをまとめてみました。
- 外資系エージェント2番手と思われる会社、ほぼ全業界・全年齢帯をカバー
- 交渉力については一番
- ただし活用には自分の意思を強く持っていた方が良い
なかなか特徴のはっきりしたユニークなエージェントなので上記条件にマッチする方であれば最初に登録すべきエージェントかもしれませんね。