経理・人事・総務といった管理部門に特化した転職エージェント、MS-Japan(エムエスジャパン)を取り上げます。筆者は専門家(採用マネージャー・元エージェント)として150社以上のエージェントを知っているので、プロ視点で同社についてお伝えしたいと思います。
同社を自分の転職活動のパートナーに選んでいいか迷っている方はぜひ参考にしてください。
端的に結論を知りたい、という方は下記目次の「まとめ」から読んでもらえるとよいと思います。
私のエージェント紹介の際のスタンスについてはこちら
この記事はこんな方におすすめです
MS-Japanがどんな転職エージェントなのか、同社を使うことのメリット&デメリットなどを知りたい方など
【目次】
※下記概要における数字は同社公式HPおよび 「人材コンサルティング会社&サービス ガイド100選 2018 (日本人材ニュース社)」を出典とし、その他については「キャリアについてのよしなし」の主観的評価によります。
どんなエージェント?
MS-Japanの概要を見てみましょう。
会社名 | 株式会社MS-Japan |
---|---|
設立 | 1990年 |
従業員数 | 133人 |
コンサルタント数 |
???人 |
オフィス所在地 | 東京(飯田橋)、横浜、名古屋、大阪 |
公式 | 公式サイトへのリンク |
MS-Japanはこの業界では結構社歴が古いほうですね。従業員数もこの数字だけ見ると中小企業の規模ですが、数名規模の事業所も多い転職エージェント界隈では大所帯な方です。
カバーしている業界
メーカー | ◯ |
---|---|
IT・通信 | ◯ |
金融・コンサル | ◯ |
ヘルスケア | ◯ |
消費財・サービス | ◯ |
転職エージェント(人材紹介)業界はリクルートなどの総合デパート型と、特定の領域に特化した専門ブティック型に分かれます。
MS-Japanは後者で、「管理部門」という職種の軸で特化したエージェントです。管理部門はどこの会社にもあるので、結果的にあらゆる業界をカバーしています。
強みとする年齢ゾーン
【MSジャパンの強みとする年齢ゾーンチャート】
MS-Japanは管理部門を中心に20代〜50代まで幅広く対応しているエージェントです。ただし20代であれば、案件そのものの数は総合エージェントのリクルートやDODAなどの方が多いかもしれませんね。
強みとする領域
MS-Japanは、
・経理・人事・法務などの管理部門
・弁護士・公認会計士・といった士業
の2つの軸でマーケティングをしています。特に後者、士業については、法律事務所・会計事務所などと独自のネットワークがあるほか、インハウス系の案件も多く持っている印象です。
コンサルティングの傾向
MS-Japanのコンサルティングの傾向を見てみましょう。
同社は経営者が元リクルートで、系統としても近いと思います。
また求職者側の担当者と企業側の担当者が分かれている、いわゆる分業制です。ここもリクルートと同じですね。分業制の会社は、1人が求職者側・企業側の両方を担当する両面制の会社に比べてコンサルティングはマイルドです。
ただしこちらはもともと管理部門・士業といった領域にかなり絞って展開しているエージェントなので、各担当者の担当領域の理解度は高めになります。その分ズレた求人をたくさん紹介されることは比較的少ない傾向です。
MS-Japanのメリット・デメリット
メリット:管理部門という軸で相談しやすい
こちらの場合、管理部門・士業の転職相談に乗り続けて早ウン十年みたいな方もいたりします。そのため、
これから経理としてどうやってキャリア形成していこうか?
人事として成長しやすい会社はどういう会社だろう?
といったキャリア上の悩みを相談しやすいですね。
デメリット:意外性のある提案は少ない
そもそも管理部門・士業という軸で絞ったエージェントであるため、その範囲から外れるような意外性のある提案は少ないです。その点、たとえばリクルートなんかは若手に対して「ゼネコンの未経験総合職」とか「銀行の第二新卒募集枠」といった、その人のこれまでの経験を問わない、少し意外性のある案件紹介をしてきたりします。
逆にいえば既にキャリアの軸が定まっている人におすすめと言えます。その意味でもここを有効活用しやすいのは30代以降かもしれませんね。
まとめると:
ポイントをまとめてみました。
- 管理部門・士業という軸でほぼ全業をカバー
- どちらかというとマイルドなコンサルティングスタイル
- キャリアの軸が既に定まっている人にはおすすめ
ということで、30代以降の管理部門系の方であればリクルート(or Doda)+MSジャパンみたいな組み合わせでの登録がおすすめです。