キャリアについてのよしなし

MBAで元エージェントの外資系採用マネージャーがキャリア形成の戦略と定石を解説します 毎週木曜を含む週1〜2回更新

エージェント評:医療転職.com(エリメントHRC)

エージェントの紹介です。今回は医療転職.comを取り上げます。

どんなエージェント?

医療転職.comはエリメントHRCという会社が運営する転職エージェントのサービス名称です。オフィスは都内に2か所で、地方の転職も対応はしているようですがやはり関東エリアまでがメインだと思ってよさそうです。

メディカル・ヘルスケア産業、つまり製薬とか医療機器業界とかに特化しているのが最大の特徴です。

メディカル分野だけにしぼったエージェントの売上ランキングのデータがないが、私自身が見聞きした印象ではおそらく医療機器については業界でもかなり存在感があるのではないかと思います。これはすなわ大手を含む多くの会社からの求人を取り扱っているということです。

私(採用担当者)もメディカル系の営業なんかの採用をする時はここにも求人を出します。

なお創業者の狩野さんという方(まだ40代の比較的若い方のようです)も医療機器メーカー出身(営業職)で、同社自体の採用対象も、同業他社だったり医療業界経験者が多いようです。

カバーしている業界

医療機器・製薬などメディカル・ヘルスケア業界を幅広くカバーしていますが、どちらかというと製薬より医療機器に強みを持っているようです。

強みとする年齢ゾーン

年齢は特にしぼっていないようです。医療業界という軸で幅広い年齢を対象にしています。

強みとする領域

対応職種は営業・マーケティング・レギュラトリー(いわゆる薬事)・臨床開発・品質関連などの業界カラーの強い職種で、一般事務や営業事務、バックオフィスなどはあまりお勧めしません。

コンサルティングの傾向

両面型にありがちですが、どちらかというと押しは強めの印象です。ただし多くの外資系エージェントのように熱烈に押しまくるという感じではないですね。

医療転職.comのメリット・デメリット

メリット

業界に特化しているというのは、他業界の可能性を見れないというデメリットもある一方で、メリットも大きいですね。たとえば以下のような非常に具体的な質問に答えられるコンサルタントの割合が多い。
- 30代の臨床開発経験者が次に就職するなら製薬と医療機器どちらが良いか
- MSやディーラーの出身者でも入社可能性の高いメーカーはどこか

 

実は大手エージェントも基本的には業界ごとに分化しているので、人によっては卓越した業界経験を持っていたりします。ただ大手の場合どうしても異動がありますから、一定割合で業界経験のない方がいます。

このへんの当たりはずれが出てくるのが大手の難しいところです。その点医療転職.comのような業界特化エージェントの場合、業界知識の豊富な人の割合が高い。あくまで確率論です。

 

また両面型のエージェントですし、企業側の情報収集能力は非常に高いですね。またけっこう勉強熱心な印象で、医療業界への習熟度が高い。企業担当者を招いてのコンサルタント向けの勉強会なども実施している。じつは私も同社のオフィスに出向いて説明会を実施したことがあります。

デメリット

当然ですがメディカル業界に特化したエージェントなので、幅広い可能性を見たいのであればリクルートなどの総合型大手エージェントを併用することが望ましいです。

最近は医療業界外でも業界経験者の需要がありますから、そういう求人にはやや出会いづらいですね。

たとえば最近はやりのヘルステック(健康分野の問題解決をめざすテクノロジーのこと)関連ベンチャーの求人なんかであれば、多分リクルートとかに行った方があります。

自分の予想外の求人に出会えることもあるのが大手の面白いところですね。

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