今日はエージェントに何社登録すべきかという話をします。今日はエージェントに何社登録すべきかという話をします。これはそもそも転職活動のリソースマネジメントという大事な話につながってくるので、まずはそこから説明ましょう。
転職活動で一番大事なもの、それは自分の時間
転職活動では自分の時間という唯一のリソースをどうマネジメントするかによって勝率が大きくことなってきます。
特に面接は正しい準備を行えば通過率は必ず上がります。なぜなら書類選考を通過している時点で、面接に進む候補者に本質的なスキルに大差ないことも多いからです。
これは準備する時間を確保できないと何社応募しようが全部落ちうる、ともいええます。
求人への応募というのは確率論ではありません。10社応募すれば合格確率1割で1件内定を得られる、みたいな計算は成り立ちません。選考というのは競争相手あってのことですから、一部の人気のある候補者がことごとく内定をかっさらっていくという勝者総取り(Winners take all)が起こりえます。
転職活動にどれだけの時間をついやせるか。人によって持ち時間はちがいます。今の仕事が忙しければ転職活動に割ける時間は限られてくるでしょうし、自宅待機だったり離職中だったりすれば余剰時間を全て転職活動に費やすこともできます。
転職活動を成功させる上で大事なのはこういった手持ち時間にあわせた応募戦略を組むことで、エージェントへの応募数もそれによって自ずと決まってくるわけです。
応募できる案件の推移
転職慣れしている人はわかると思いますが転職活動で応募できる案件はだんだん減ってきます。エージェント経由の場合、紹介してくれる求人量はだいたい以下のように推移します。
(超殴り書きすみません)
初回面談時…ストックしているたくさんの求人の中で、その時に一番お勧めしたい、旬な求人を紹介してもらえる
そこから1〜2週間くらい…初回面談で紹介し漏れていた案件を紹介。これでストックしていた求人はだいたい紹介しきってしまう。
そのあと…新しくエージェントに入ってきた新規求人をその都度ポツポツ紹介される。
このように最初期に一番多くの求人に応募できるのですが、だからといって応募できるもの全てに応募すると多くの人がパンクします。結果1社1社の面接準備に十分に時間を割けなくなって、かたっぱしから落ちてしまうわけです。(またこのことは内定を得た時にを承諾するかどうかの判断にも影響します。これは次回解説します)
一方で、ある程度まとめて求人に応募しないと、応募先各社から内定を得られるタイミングがバラバラになるので複数の内定を比較して選べなくなります。
ということで、自分の手持ち時間を考慮し、パンクしないギリギリの適切な量を応募する必要があります。何社エージェントに登録するかはこのことから逆算して考えるべきです。
現職中だったり忙しかったりする場合・・・以上を踏まえて、ケース別の「最適な」登録エージェント数を考えてみましょう。
最適な登録エージェント数と応募戦略
現職にまだ在籍中の場合
まず現職中の方の場合、どうしても手持ち時間に制限があります。その人のキャパシティにもよりますがパンクしないようにするなら2〜3社が限界という人が多いように思います。
たとえ2〜3社でも適切に選べばそれで十分です。それ以上はエージェントとのコミュニケーションコストなども考えると非効率です。
その上で応募できる求人が明らかに減ってきて、もうすこし積み増したいと思ったらそこで1〜2社追加で登録すると良いかと思います。
現職在籍中の場合は最悪内定が全然でなかったとしても現職にとどまるという選択肢がありますし、ある程度応募数を平準化することが大事です。一時的な超過負担におちいってしまい、準備不足から応募した先にことごとく落ちる、というを避けましょう。
離職中の場合
一方ですでに離職してしまっている場合は状況がことなります。日本の会社は今も長期的なブランクを嫌がる傾向にあります(特に男性に対してはなおさらそうです)。そこで離職中の場合はある程度一度に集中して応募してしまい、なるべく短期決戦で決めてしまうべきです。
またこれも次回解説しますが、転職活動が長期化すると良い内定先を得られるであろう期待値は低下します。そのため離職中の場合はまとめて3〜5社くらい登録してしまうのが良いと思います。
この場合はとにかく活動初期にピークを持ってきてしまった方がいいので、紹介案件数が下記のようなカーブになるように動くとよいと思います。
エージェント1社に絞るのはありかなしか
今は極端に忙しいし、信頼できる1社にだけ登録したいという人もいると思います。それ自体はぜんぜん問題ありません。やはりエージェントとのコミュニケーンもそれなりに手間がかかりますし。
1社だけの登録で進めて必要になれば追加登録すればよいのです。
ただしその場合、希望する業界・職種について相談できる相手を確保すべきです。エージェントに2社以上登録することのメリットの一つは内定を得たとき、その内定についてのセカンドオピニオンを得られることです。
エージェントは自社案件で入社してもらわないと手数料にならないのでネガティブなことを言われることもありますが、それが良いのです。内定を得るとどうしてもテンションが上がってしまい冷静な判断をしづらくなります。
そこであえて別の角度から内定を評価してもらうことで多面的な判断ができるようになります。
このサイトでも適宜ご相談にのっていますので、よかったらコメント欄から相談してみてください。