キャリアについてのよしなし

MBAで元エージェントの外資系採用マネージャーがキャリア形成の戦略と定石を解説します 毎週木曜を含む週1〜2回更新

コロナ禍下での転職失敗のリカバリー

転職が一般化した現在、短期離職は「短期離職カード」の許容する範囲であればさほど大きなダメージになりません。

逆にあまりに短期が続くと次を探すのが難しくなってくるわけですが、そうは言ってもなかなか耐え難い状況もあるでしょう。どれくらいまでなら短期離職が続いても大丈夫かは状況次第なのですが、特にいまのように急速に転職マーケットがシュリンクしている状況下では繊細な判断が必要です。

f:id:career-yoshinashi:20190908115814p:plain

転職失敗のリカバリーは

初めてまして。 25歳のXX在住の男性会社員です。 いつも楽しく拝読させていただいております。 転職失敗のリカバリーに関してご意見を頂きたく、ご連絡させていただきました。 私はこの春より社会人4年目に入ったのですが、昨年夏に転職をし失敗してしまいました。 新卒:外資系メーカー営業(東京)→現在:日系専門商社(現居住地)という形です。 家庭の事情によりUターン転職をし、海外売上比率を伸ばしている現職に入社しましたが、面接時に評価されていた海外ビジネス経験を生かす環境は全く無かったことや、業界独特の古い慣習等に馴染めず、体調を崩してしまい今後について悩んでおります。 短期離職が続いてしまうとかなりマイナスになるとは思うのですが、現職でできるだけ長く続けるべきなのでしょうか? 会社は終身雇用前提の年功序列が強いので、個人の能力によって仕事を割り振ることはせず、若手は下積み期間と見ているのか、国内の小さいビジネスしかさせてもらえそうになく、スキルを磨いていくという点では先が見えないです。 過去の記事を読ませていただいたうえで、東京×営業でやっていきたいとは決めていて、業界は製造業に戻そうと考えているのですが、このまま続けるor次に移ることのメリットとデメリットをアドバイス頂けますと幸いです。 文系卒の英語+韓国語可(ビジネス使用経験有)で、駐在前提の日系製造業あるいは外資系製造業の営業をターゲットに考えております。 業界選びのアドバイス等もございましたら頂けますと幸いです。

(現在居住地に関する記述のみ一部私にて改変)


ご相談ありがとうございます。

まずご経歴を確認すると前職が2年ちょっと、現職が1年弱ということですね。
語学力もお持ちですし、私がエージェントで担当させていただくことになったら普通に売れるな、と思うと思います。あるいは自分が採用担当としてレジュメを拝見したなら、「現職は合わなかったんだな」としか思わないですね。まぁ気にする会社は気にすると思いますが、外資などであれば転職先は普通にありそうです。

www.career-yoshinashi.com


ただし感覚的には次も短いとちょっと苦しいですね。次は体調が許す限りなるべく吟味して決め、4年くらいは続けるとぼちぼちレジュメの見栄えがよくなると思います(4年という数字にはそこまで根拠はなく、メーカーだったらそれくらいかな、という感覚値です)

 

逆に言えば次は失敗しづらい展開になってくるのが転職するデメリットといえばデメリットです。

f:id:career-yoshinashi:20190913231154j:plain

コロナ禍の影響をどうみるか

ただ現在はコロナショックの影響で海外ビジネス絡みの採用はかなり止まってしまっています。外資はフリーズですし、日系の駐在前提のポジションもたぶん相当少ないはずです。

経済がコロナウイルスの影響からどれくらいのスパンでリカバリーしていくは分かりませんが、少なくとも向こう半年くらいは苦しい展開が予想されます。

 

なので私がご相談者様であれば、応募先の職場環境などもじっくりリサーチしながらかなり厳選して応募していくと思います。
たとえば仲の良いエージェントに聞いた話なので社名は出せないですが某外資系化学大手はまだ普通に採用やってるとのことでした。自分が納得できるポジションをじっくり受けていくスタンスが良いのでは無いかと思います。

 

その際、体調が抜き差しならない状況にならないかぎりはまだ辞めないことです。せっかくコロナでWeb面接も一般化してきていますし、辞めずとも転職活動しやすい状況になってきています。

www.career-yoshinashi.com

 

スキルが伸びてないのではという不安については過度に思い悩まない方が良いと思います。ある意味では過去のエントリーと矛盾するかもしれませんが、最終的に成功している人でも1年や2年の遠回りはあるものです。キャリア形成はマラソンなので長期的にパフォームし続ける方が大事です。

また営業職ということで一貫性もありますし、メーカーと商社両方経験できたのも評価されうると思います。少なくともレジュメ上のマーケットバリューは維持できてると思います。
スキルが伸びてないという自己認識自体がストレスになっている可能性があると思いますので、少し気楽に構えられたら良いのではないでしょうか。

どんな業界を狙っていくべきか

業界については本来なら韓国語のスキルを活かしていきたい気がするのですが、日→韓貿易額の大きな部品・素材・生産機器などは採用を止めているところが多いです。

 

なので業界はあまり絞らずに景気変動に対してディフェンシブな業界を広く見ていくと良いと思います。医療機器、製紙、衛生用品、食品、洗剤などの一般消費財とかですね。

あとは巣篭もり需要の恩恵に浴することのできる一部電気は結構採用やっていますし、他にも5G関係需要の需要はむしろ高まってきている領域なので、ご経歴とマッチするようならこのあたりを狙っていくと良いと思います。

良い結果になるといいですね。

 

関連記事。

www.career-yoshinashi.com

(C)2019 career-yoshinashi All rights reserved.

)