私の会社ではもともと一部のプロセスでWeb面接を実施していたのですが、3月頃から本格的に対面面接をWebに置き換えることとなり、今では一次〜最終まで全てWebです。
結果的に多くの候補者をWeb面接することができ、色々ノウハウがたまりました。候補者サイドの面接テクニックにも応用できることも多いので、シェアしたいと思います。
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全体編
ポイントはいかに相手(面接官側)に与える情報をリッチにし、印象を残すか。たとえWEB面接ツールが進歩しても、何も考えずにWeb面接を実施すると面接官が受け取る情報量はかなりノッペリしたものになる。逆にいえばちょっとした工夫で他の候補者と差をつけることができるとも言える。
前準備・環境編
■事前に接続テストをしておく。これは結構重要。特に会社貸与のノートパソコンからWEB面接に出る場合、既にインストールされているZoomやTeamsの会社アカウントでログインしてしまう事象が発生する人がいた。
さすがに会社アカウントで転職面接を受けるのは怖いという人は多いと思うので、あらかじめログアウトしていることを確認した状態で接続する。不安な人は個人アカウント取得するとか、別にZoom・Teams等が入っていない別のデバイスを用意できるとなお安心。
■画面の距離感を調整する。PCカメラだと顔がドアップになりやすい。顔がドアップだとジェスチャーが見えないので、面接官が受け取る情報が単調になる。複数のデバイスで試してみたところ、カメラと顔の間隔を50-60cm程度空けるのがベスト。スマホの方が調整しやすいかも。
■画面の位置を調整する。Zoom/Teamsの画面をカメラの下(画面中央最上部)に移動させると相手の顔をみて話す感覚が強くなるとともにカメラ目線に近くなる。カメラ目線は相手とラポールを形成する上で有効。
■できれば個室を確保する。子供の声、ペットの鳴き声、工事の音、料理の音などなどの音による妨害を避けるため。私個人の経験でいえば面接官側はさほど気にしないものだが候補者は自分が話す時間が長いので結構集中力をそがれる場面がある。
■どれくらいの声量が必要か確認する。ヘッドセットやスマホの場合、結構大きく話さないと相手に伝わらないことがある。面接中にこの点を指摘され、大きく話すことに意識をもっていかれるともったいないので事前確認しておいた方が良い。
面接中編
■身振り手振りを大きめにする。うなずきは、通常の3 割増しくらいのイメ―ジ。これは全体の項目で書いたように相手に与える情報をリッチにするという意味で結構重要。
■音声によるあいづちは控えめにする。これはどうしても現在のWEB環境だと音声は若干のタイムラグとともに相手に到達し、相手の発声とかぶってしまうことが多いため。これはテレカンに慣れている人だと普段から心がけていると思う。
■やや高めのトーンで話す。さらに欲を言うならばトーンの使い分けができるとなおよい。重要なことを話す時は低い音。
■質疑応答の際、やりとりの間に一瞬の間をおく。上記のタイムラグがあるので、相手の音声とかぶってしまうのを避けるため。
その他もろもろ細かい点
■服装は応募先の会社に合わせて考えるのが一番。これは今度解説しますが、相手がカジュアルな社風なカジュアルな格好を、フォーマルな社風ならフォーマルな格好をするのが良いです。これは対面だろうがWebだろうが変わりません。
■マイクは音楽用のイヤホン・ヘッドホンを流用しても大丈夫ですが、私の経験ではマイクの集音がやや弱いことが多い印象です。高くないものでもいいので専用のヘッドセットがあると理想ですね。
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ということで結構ありました。これだけの点を全て注意しようとするとテンパりますので、一番いいのは誰かパートナーを見つけて事前に軽く練習しておくことかと思います。