こんな記事を見かけました。
非常に面白い記事なのでぜひ目を通していただきたいのですが、私が感心したのはここ。
カリー:自分の強みと弱みは何だと思いますか? また、それをどのようにチームに取り入れますか?
ゲイツ:私はあまりマーケティングについては知識がなく、営業担当になっても楽しめないでしょう。
私が魅力を感じるのは商品を実際に作り上げる職務で、どのような機能にすべきかを徹底的に考え抜くことです。
私はこの業界の歴史について学び、これまでの過ちについて読んできました。そのため、製品定義や製品創造の分野では非常に強いです。
顧客や営業、マーケティングを理解しているチームにこうした点で貢献することは私にはできませんが、こうしたチームと協力することは楽しむでしょう。
ここで、ビル・ゲイツは
「自分は何が得意ではないのか」
「自分は何に関心がないのか」
をはっきりと伝えています。
これはとても大事なスタンスです。
多くの人が間違うところですが、面接とは自分を無理やり相手に合わせてプレゼンする場ではありません。
大切なのは自分の強みや魅力を充分に伝える一方で、このビル・ゲイツのようにできないことははっきりとできない、ということです。
「できないこともちゃんと伝える」
これでは内定なんて得られないのではと思われるかもしれませんが、もし自分のできないことを伝えて面接に落ちまくるようなら、それはそもそも応募対象が間違っているのです。
求人サイト経由などでの自己応募ならもう少し広告を読み込むべきですし、エージェント経由であるなら担当エージェントが適切にマッチングできていない可能性が高い。担当変更を考えるべきでしょう。
面接はあくまでお見合いの場ですから、企業に対して対等な立場で接してOKです。対等なので、自分の興味の弱い分野も臆さずに伝える。実際にはそれくらい堂々としている方が良い候補者に見えて内定が得られやすくなります。
また、そもそも希望している職種・仕事内容が本当に自分に合っているか?というのを疑った方がいいこともあります。
親や家族からの期待値、学生時代の専攻分野、周囲の就職先などが影響して「自分はこれがやりたいんだ」と思い込んでしまっていることは思いのほか多いものです。そういう思い込みを外してフラットに考えると、実はやりたいと思っていた仕事が自分の本来の価値観や得意分野と外れていることに気づくこともあります。