キャリアについてのよしなし

MBAで元エージェントの外資系採用マネージャーがキャリア形成の戦略と定石を解説します 現在は不定期更新

記事紹介:成長の早い人たちがしているたった一つのこと

今日はキャリア分野での著作もあるコンサルタントのホイットニー・ジョンソンが今年Linked Inに投稿していた記事を紹介したいと思います。

 

「成長の早い人たち(High Growth People)がしているたった一つのこと(そしてなぜそれをすべきか)

www.linkedin.com

 

筆者であるジョンソンはかねてよりキャリアにおいて意図的に「創造的破壊」や混乱をとりこみ、それによって成長することの重要性を主張しています。

One of the best ways to cope with, and even harness the forces of constant disruption so as to grow faster, is to become the agent of your own disruption—to disrupt yourself. (絶え間ない混乱の脅威に対処し、さらにそれを利用してより速く成長するための一番良い方法のひとつは、自分自身の混乱をもたらす人になるーすなわち自分自身を混乱させることです。

新しい可能性を切り開いたり、成長を早めたりするためには意図的な混乱や破壊が必要だと彼女は言います。つまり自分が心地よいと感じる状態(コンフォートゾーン)から一歩抜け出してチャレンジしたり、新しいことを始めたりするということです。つまり新しい仕事に取り組む、転職する、希望を出して異動するといったアクションです。

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そしてその効能は、

  • 自分自身
  • 自分の愛する人や家族
  • 同僚
  • 市場
  • 世界経済

といった多岐に渡る対象に発揮されるというのです。この中で特に自分自身ということについていえば、主体的・能動的にキャリアを切り開くようなアクション・布石をとった人はそうでない人よりもキャリアの満足度が高いという研究もあります。

As you progress along a new path, your brain is lubricated by dopamine, a learning-loving neurotransmitter that generates feelings of well-being. Disrupting yourself makes you happy. (あなたが新しい道のりを歩んでいくにつれて、あなたの脳はドーパミンによって働きがよくなります。幸福感を生み出す神経伝達物質であるドーパミンは、学習することが大好きです。自分を混乱させることはあなたを幸せにするのです)

以前以下の記事で、年収を「普通以上に」高めるためには停滞しはじめている状況でこそインプットを増やせるような行動をとることで、停滞期を短縮することが大事だと説明しました。

www.career-yoshinashi.com

こういう主体的にキャリアを動かしていくようなアクションは実は年収を高めるのに役立つだけでなく、幸福感を高めてくれるということですね。

 

上記の記事はさほど長くなく、良い内容なので英語が苦手でなければぜひ一度ご一読を。LinkedIn Learningに登録している方であれば彼女のオンラインコースも受講でき、こちらもおすすめですね。

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