キャリアについてのよしなし

元エージェントの外資系採用マネージャーがキャリア形成のセオリーを解説します 毎週木曜を含む週1〜2回更新

元エージェントの人が語る、あなたのエージェントが相談相手としては適切ではない(かもしれない)理由

私のボスはドイツ在住ドイツ人なのですが、あちらは記録的な猛暑なんだそうです。日本はなかなか暑くならないですね。私は暑いのが苦手なので全然いいんですが。


さて今日はライトなネタで、「エージェントが転職とかキャリアの相談相手として必ずしもふさわしくない…かもしれない」という話をします。

 

今日の話は人材紹介会社を使いなれていれば多くの人が知っている話なので読み飛ばして頂いて構いませんが、元エージェントの人として少し業界の裏話的な話を盛り込もうと思いますのでそのあたりにも興味ある方はぜひお読みください。

 

キャリアアドバイザーと営業の板挟み問題

多くの転職エージェントは名詞に「キャリアアドバイザー」とか「キャリアコンサルタント」なる肩書きをつけています。

 

これは「キャリアについてアドバイスしますよ。相談相手になりますよ」という求職者へのメッセージなわけです。

 

ところが、彼等キャリアアドバイザーは同時に苛烈な営業職でもあります。

 

むしろ実態はかなり泥臭い。飛び込み・テレアポ、なんでもござれです。

 

多くの会社では「キャリアアドバイザー」たちは毎月の営業予算を達成するよう日々プレッシャーをかけられています。

 

そうすると、

  • 毎月の予算に追われているため、構造的にその人の長期的なキャリア形成よりも目先の手数料が優先したアドバイスをしてしまう
  • 今は転職しない方がいい方でも転職するよう誘導してしまう
  • 他のエージェントの案件の方がその求職者にマッチしているように思えても、自社で紹介している案件を優先してプッシュせざるを得ない

ということが頻発します。

 

私はもともと業界にいた人なので「今は転職しない方がいいですよ」「うちの案件より他エージェント案件の方がマッチしていますね」と言える素晴らしいエージェントを何人も知ってるがそれは少数派です。

 

これはもう営業職である以上、しょうがないです。


問題は、この業界ではこの営業職の人達がキャリアアドバイザーを兼ねてしまっていることです。


人材紹介会社に就職した時の私を含めて、人材紹介業界の門をたたく人の多くは「求職者の役に立ちたい」といった献身的な気持ちをもって業界に入ります。

 

これは本当です。エージェントやるような人って、善人が多いです。

 

が、実際には「アドバイザーとしての自分」「営業職としての自分」の間のジレンマに苦しむ人が少なくない。

 

ここのバランスをうまく取れるようになると、転職エージェントはなかなかやりがいのある仕事だったりするんですが、数字へのプレッシャーが割と強い、体育会系色の強い会社が多いこともあってなかなか難しい面もあります。

 

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本文とあまり関係ない八丈島の写真・・・八丈島おすすめですよ

セカンドオピニオンを得る

なので求職者目線でいえば、本当は「営業職としてのエージェント」と切り離された、アドバイス機能に特化したキャリアアドバイザーからいわばセカンドオピニオンを得られると良いです。

 

社外に同業界で活躍しているメンターのような人がいれば理想ですが、それが難しければ友人なんかでもいいと思います。

 

家族に相談するのは微妙です。親は子に対して彼らの価値観に沿った生き方を期待してしまいがちですし、配偶者は直接的な利害関係者になるので、ややアドバイスが偏ってしまいがちです。

 

特に配偶者に対しては純粋なアドバイスをもらうというよりは、転職というプロジェクトの最終承認をもらう上司、くらいのイメージで日々の根回しとコミュニケーションを進めておくと良いと思います。


相談相手がなかなかいないという人もいると思いますが、このサイトでも今後そういうニーズに応えられるようQAコーナーを設けていきたいと考えています。

 

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