今回は久しぶりに就活・新卒採用のトレンドの話をしたいと思います。
今年の就活における最大のトピックは、やはり就活プロセス全体のオンライン化、リモートかでしょう。
これは、去年もうすでに1部で行われていたような、面接のオンライン化だけではなく、インターンシップのオンライン化を含みます。
数年前からインターンシップがマスまで普及しましたが、今年はついにそのインターンシップがリモートに移行したと言う意味で、新卒採用が大きく姿を変えた年だといって良いでしょう。
もともと、日本におけるインターンシップは、説明会に職場見学を組み合わせたような程度の内容を1 dayで実施するパターン、やはり短期ではあるもののもう少し業務体験的なロールプレイなどを含むもの、長期的にその職場でアルバイト的な業務をこなすタイプのもののざっくり3パターンありました。
このうち、業務体験的なものとアルバイト的なものについては、インターンシップでのパフォーマンスが採用に直結するか、直結まではしなくても間中の影響を及ぼすケースが大半でした。
企業としても、後1時間の面接だけで判断するよりもより深く学生の資質や能力を見極められるため、メリットとは大きかったといえます。
コロナにより、こうしたタイプのインターンシップは実施が危ぶまれていたのですが、一部の採用に力を入れていたりする会社や、ITなどの業種でもともとオンライン化と相性が良い業界では、思ったよりこういうタイプのインターンシップが実施されている印象です。
そこで問題になるのが、以前も少し触れた、学生一人ひとりのリモートワークエフェクティブネスです。
オンライン環境で効果的に他のメンバーと協業する、あるいは効果的に採用サイドにアピールをする。これらは一定の経験と慣れが必要です。今年の大学生は、授業がリモートかしたことによって、例年よりもリモート環境に慣れている印象ですが、それでもやはり個人間の差が大きい。
大学の授業プログラム内容によって、こういうスキルを伸ばせた人もいればそうじゃない人もいるでしょう。
そこで、これからでも実現可能な、オンライン環境でのアピールのテクニックを少しお話ししたいと思います。
1口火を切りつつも配慮を見せる
オンライン環境下ではしばしば音声が被ってしまうので、口火を切るタイミング見極めるのが難しいです。逆に言えば、積極的に1番手で発言することで、企業側の印象を良くする事はしやすいように思います。その際、実際に音声が被ってしまったときにスマートに譲る、あるいは発言をするときにまず名乗ってから話し始める。こういったテクニックは好印象につながり下がります。
2表情をなるべく豊かにする
企業側の近くから得られる情報がPCのディスプレイサイズに限定されます。したがってその範囲内だけでも企業側になるべく豊富な情報残すことで印象に残りやすくなります。
具体的にはいわゆるアクティブリスニング、いつもより少し表情豊かにすることを心がけるといった程度で大丈夫です。これは実際にはできてない人が多いですね。
ただしこれらはやはり所詮小手先のテクニックです。ある意味、過去1年間の大学生活でどれだけ真摯にリモート環境に向き合ってきたかが問われているようにも思えます。