年末ですが、ひさびさに最新の転職マーケット状況を見ていこうと思います。
まず最新(11月)の有効求人倍率はこちら。
以前にも紹介しましたが、求人倍率の見方の目安を再掲しておきます。
0.8倍を下回る・・・買手市場。あまり転職はお勧めできない
0.8倍〜1.0倍・・・普通〜やや買い手市場。転職は可能。
1.0倍〜1.2倍・・・転職しやすい。年収Up チャンスも
1.2倍〜・・・売手市場。とても年収Upしやすい
今はまだギリギリ1倍を超えていますから、全体としてはやはりそこまで転職しづらいマーケットではありません。
ただしコロナ禍が直撃していて採用ストップ気味の業界と、逆に追い風にになっている業界に分かれているのが今のマーケットの特徴です。この点はリーマン時とは違いますね。
特に苦しいのは30代以降の方ですね。特にコロナが直撃した飲食や旅行関連の業界で専門職として働いている方々はかなり転職しづらいように思います。今は率直に言って耐えるしかないかもしれません。
逆に第二新卒や管理部門(バックオフィス)の方なら業界を問わず転職できますから、転職活動していて不況だなと感じることは少ないのではと思います。*下記参照*
さて有効求人倍率のグラフを見ると底入れしているように見えます。この先このまま回復基調になるのか、それとも再び悪化していくのか。私は経済の専門家ではありませんし正直よくわかりません。
たとえばこんな予測もあります。
"既にリストラを発表した会社もありますが、本番はこれからです。9月の中間決算の結果を踏まえ、事業譲渡、撤退など、プランがまとまるまで時間がかるため、冬のボーナスが出たこれからがタイミングなのです。"
結構煽った感じの記事タイトルになっていますが、根拠もあるらしく、
"事業譲渡・撤退しない場合、実は毎年恒例の行事なのでメディアに報じられていませんが、今年は大規模に判断する企業が多く、リストラが始まる予兆は幾つかあります。 具体的な兆しを挙げると、「中途・新卒の採用凍結(補充なし)」「残業代や経費の抑制・カット」「優秀な人材の相次ぐ退職」「監査の時期でないのに監査法人が来て会議室に籠る(リストラ計画策定)」「突然の役員交代(体制変更に合わせてリストラ)」「業界トップ企業のリストラ実施」などがあります。"
とのこと。まぁこればかりはパンデミックの状況という非常に予測の難しい要素に大きく影響を受けますからはっきりしたことは言いづらいです。しかしここから大きく市場が悪化するシナリオもありえる、と思っておいた方が良いかもしれません。
これは今転職すべきかどうか、非常に判断が難しいマーケット感ですね。というのも、まずすごく売り手市場という感じではない。特に年収アップを狙っていくなら少々間が悪いです。一方で今を逃すと今後悪化していく可能性もある。
こういう時に大事なのは、特に若い方であれば自分の年齢リミットを意識することです。未経験職種へのチャレンジは30代になると難しくなりますから、この場合は今のようなマーケット感でも動くべきでしょう。
また以前も紹介しましたがDODAの求人倍率レポートなどを見ると業界別の倍率なんかも見れますから、こういう細かいデータを見つつ判断していくのが良いように思います。