キャリアについてのよしなし

MBAで元エージェントの外資系採用マネージャーがキャリア形成の戦略と定石を解説します 毎週木曜を含む週1〜2回更新

欧州MBA留学の費用、生活費など

現在の状況では海外留学なんて当面先にならないと実現しなさそうです。ということであまりニーズのなさそうな記事なのですが、個人的な備忘録もかねて書いてしまったので公開します。

 

私自身もそうでしたが会社にスポンサーされない場合、2年制がデフォルトになっているアメリカだと費用負担がきびしい。後述するように年1000万とか余裕でかかります。その点、ヨーロッパ(欧州MBA)への留学なら1年〜1年半で完了できるためコスパがよく結構おすすめです。

 

過去数年のように円が安い時期はそれでもかなり厳しいものがありましたが、今のように円が割高になっているなら割と現実味がでてきます。

 

では具体的にどのくらい必要になるのでしょうか。

欧州4カ国の代表的なMBAのざっくり費用と、とにかく安く上げる場合を考えてみました。

 

まずは総費用から

欧州MBA留学(一年制)にかかる総費用は、2020年4月現在の為替レートでもっとも安い場合で渡航前・渡航後全てふくめて600万円くらい、一流校に通い、諸々の諸費用も多くかかったケースでは1500万円以上です。

具体的には、

  • 準備費用
  • 渡航費用
  • 学費
  • 生活費

に分けられます。ということで内訳を見てみましょう。

 

準備費用

主にTOEFLとGMAT対策および受験費用です。

 

TOEFLはその気になれば自己学習でもなんとかなるとは思います。英語が得意なら参考書代だけで済むので数千円。

私はSpeakingやWritingに自身がなかったので都内の某予備校(A●OS)のTOEFLコースを受講しました。大手だと1コース10万は下らないので、かかる人は30万くらいかかるんじゃないでしょうか。

またTOEFL受験料が2020年4月現在1回235ドルなので、25000円くらい。高いですね。
TOEFLは慣れの要素が大きく、最低3回は受ける人が多い印象です。多い人は5回10回と受けます。

 

GMATはちょっと特殊なので独学の対策は難しいと思います。私はやはりA●OSのコースを受講して、もろもろ合わせて30万以上かかったと思います。高い。でも授業のクオリティは良かったです。数学は難しくないので得意な方なら済むのでもう少し安いのと、探せばもう少し安い学校もあるはずです。

受験料は250ドル、27000円くらい。こちらも数回受ける人が多いと思います。

 

そんなこんなで、合計するとこれくらいです。

●安く上がった場合:TOEFL受験料2回(5万)+GMAT対策費用(20万)+GMAT受験料2回(54000円)=30万くらい
●やや高くついた場合:TOEFL対策費用(30万)+TOEFL受験料5回(125000)+GMAT対策費用(35万)+GMAT受験料5回(135000)=90万くらい

人によってはこの「やや高くついた場合」を超える金額になっている人もいると思います。


渡航非用

ヨーロッパの場合、大体ピーク時を除けば8弱ー15万位で渡航できます。これは全体からすれば微々たる金額ですね。これの往復になるので15〜30万くらい。

 

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学費(4月16日)

実は学費は結構ピンキリで、大体400〜1000万くらいです。

適当にQSのランキングからピックアップしたいくつかの大学を調べてみました。

●イギリスを代表するMBA、ロンドンビジネススクール(LBS) は £87,900 (12−21 months)/ 1,181万円。ロンドンは物価高いですがそれにしても高すぎますね。ちょっと私費では現実感薄い人が多いかな。

●これもTop tier、フランスのINSEADも 87,000-89,000 (14-17 months) *入学時期によって異なる / 1,018万円ー1041万。こちらも1000万オーバー。

●スペインには良い学校がいくつかありますが、ほぼ1年ぴったりで終わるIEは 72,200 (1year) / 845万円。まだちょっとつらい額です。

●平均的なランキングではこれらに劣りますが、オランダのロッテルダムスクールオブマネジメント(RSM)は €54,000 (1Year)/ 632万円。これならちょっと頑張って貯めれば数年でどうにかできる金額かと思います。

●イタリア・ミラノのSDA Bocconi は€59,100 (15months) / 692万。RSMと同じくらいですが、こちらは少し期間が長い。

●もう少しランキングを落としてみるともっと安いコースがみつかります。イギリス、、Durham大学の MBA が31,500£ / 423万くらい。これはかなり現実味があるのではないでしょうか。

こうやってざっと見渡すと、トップティアーの学校に自腹で行こうとすると戦略コンサルとかの高い年収の職につくか、あるいはかなり長期計画的に資金面の準備をする必要がありそうです。一方ランキングにこだわらなければ3〜4年気合いれて貯金すれば普通の社会人でもなんとかなります。

あと学期ごと分割払いができる大学も多いので、その場合円で学費をキープしておいて都度払うようにすれば入学後に円高に振れた場合学費を浮かせることができます。リスキーですが。

 

生活費

1年あたり100万〜250万くらい。

もちろんこれは各人のライフスタイルにかなり左右されます。RSMのサイトによれば "It costs about €1,500 a month for an MBA student to live comfortably in Rotterdam”だそうです。20万弱ですね。

 

ただし物価の高いヨーロッパとはいえ、ルームシェアなどを活用しつつパスタ自炊三昧の暮らしをすれば結構安く上がります。携帯もプリペイドだけにすれば固定費用かかりません。

 

私は物価が高いとされる某都市で、家賃・通信費・水道光熱費・食費その他全部で月8万くらいで暮らしていました。この生活を1年続ければ年100万位です。

 

なかなかつましい暮らしぶりにはなりますが、留学実現のハードルを乗り越えてきた精神力を持ってすれば貧乏暮らしもどうってことないと思います。

 

まとめ

いかがでしょうか、最安のパターンでもかなり厳しいという人も多いかもしれません。ただし計画的に準備すれば各種奨学金などで費用を抑えることも可能です(これは学校のHPにだいたい記載があります)。

MBA留学はとにかく資金面の計画性がカギです。2〜3年先を見据えた計画づくりをすれば実現可能性が高まると思います。 

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