今回は年収アップのために本当に出世が必要かを考えてみます。結論から言うとこうです。
【もし年収アップをめざすなら】
・経理・人事のようなバックオフィス職種は出世が大事
・営業のようなフロントオフィス職種は出世しなくても方法あり
バックオフィス、フロントオフィスなどの考え方については下記に詳しく書いていますが、
ここでも上記記事をまとめておくと、ホワイトカラーの仕事は大きく分けて以下の4つに分かれます。
この4つは向き不向きもキャリア形成の戦略も異なります。だから第二新卒として未経験職種にも応募できるうちに、自分にあった土俵を選ぶことが大事です。
肩書きと年収の関係
さて冒頭のお題にもどると、
肩書きが年収にどう影響するか以下のような傾向があります。
まず、経理とか人事、総務、法務といったバックオフィスとミドルオフィスの職種は基本的に肩書きの大小と年収が比例します。
これは下記の記事で説明しているようにバックオフィスの仕事はパフォーマンスを数字で測定しづらいからです。
すると責任範囲(つまりマネジメントする人数)の大小で給料を決めてしまう方が客観的で納得感を得られやすい。
それで肩書きが上がるほど年収も上がります。またこの方が給料を決める側もラクという理由もあります。
一方で営業・販売といったフロント職種の場合、売上などの数字でパフォーマンス測定しやすい。
だからそのパフォーマンスに基づいて報酬を払う=インセンティブ制が成り立ちます。インセンティブ重視の会社のトッププレーヤーは下手な管理職よりよほど稼いでいます。
なのでこの職種では無理にマネジメントを目指すよりプレーヤーでいる方が稼げたりします。
スーパープログラマーの報酬の難しさ
私が勝手にイノベーション職種と呼んでいる、
プログラマー
デザイナー
R&D(研究開発)
といった職種は、日本ではまだ報酬体系が確立されていないところがあります。実際よく研究者が発明から発生した収益の取り分をめぐって会社と喧嘩していますね。
またIT業界ではスーパープログラマーやデータサイエンティスト等にかなりの高額報酬を提示する例が目立っており、必ずしも昇進と収入は比例しません。
そんなわけでここも無理矢理出世を目指すよりもプレイヤーでいることを評価してくれる会社に行く方が幸せなカテゴリーかなと思います。
下手に出世して現場から離れると、最新技術などにはどうしても疎くなりますし、なにより自分でコーディングするという喜びは得られなくなりますから。
ということでまとめると、自分がどのカテゴリーの職種を選ぶかによって、出世と年収の関係も変わってきます。
そして職種カテゴリーは28歳まででないと変更が難しいので、自分がどのカテゴリーで生きていくか早めに決断しましょう。